月10万円は、誰にでも無理なく出せる金額ではありません。年間120万円の積立は、新NISAつみたて投資枠の上限ちょうどです。家計の状況によっては、かなりの負担になることもあります。
大切なのは金額よりも、続けられる仕組みです。月1万円でも、3万円でも、5万円でも、長期で積み立て続けることに意味があります。わが家では家計の範囲内で月10万円という積立を続けていますが、「月10万円が正解」というわけではありません。
まず自分の家計に合った金額で始めることが、投資マラソンの第一歩です。
今回の試算では、金融庁が公開している「つみたてシミュレーター」を参考にしました。条件は次のとおりです。
年7%という想定利回りは、オルカンやS&P500などの全世界・米国株インデックスファンドの過去の長期リターンを参考にした目安です。将来の運用成果を保証するものではありません。
上記の条件でシミュレーションを行うと、将来の運用資産額は約5,075万円になります。準富裕層の目安とされる5,000万円の水準に近づく数字です。ただし、これはあくまでシミュレーション上の参考値であり、将来を保証するものではありません。
複利の力が最も効いてくるのは積み立ての後半です。10年目より15年目、15年目より20年目に、運用益の伸びが加速していきます。「早く始めて長く続ける」ことが、積立投資の最大の戦略です。
シミュレーション結果の約5,075万円は、次の2つに分かれています。
自分で積み立てたお金(元本)と、投資によって増えた部分(運用収益)がほぼ同じくらいになります。20年という期間があれば、複利は元本と同規模の運用益を積み上げる可能性があることを、この数字は示しています。
もちろん、運用収益は相場環境や投資商品によって大きく変わります。下落局面では評価額が元本を下回る期間もあります。あくまで「年7%が続いた場合」の試算として参考にしてください。
わが家では、月10万円の積立を次のように配分しています。
「オルカンとS&P500、どちらが正解か?」という問いに、明確な答えはありません。わが家ではどちらか一方に集中するより、2本に分けて続けやすい形を選んでいます。
新NISAのつみたて投資枠では、インデックスファンドを土台として長期で積み立てます。さらに成長投資枠では、高配当株や個別株もひとつの選択肢になります。インデックス投資でじっくり資産を育てながら、配当収入でキャッシュフローも育てていくのが、わが家の基本方針です。
→ インデックス投資の基本はこちら
→ 新NISAの成長投資枠は何を買えばいい?
積立を長く続けるためには、仕組みが大切です。わが家では次のことを意識しています。
積立を始める前に、生活費の3〜6か月分を現金で確保することが大前提です。緊急時に投資資産を崩さずに済む状態を作っておくことで、下落局面でも慌てずに続けられます。
給与が入ったら、先に積立分を移す「先取り投資」にしておくと、残ったお金で生活する習慣がつきます。「余ったら投資する」では、なかなか積み立てが続きません。
月10万円の積立余力を作るためには、固定費の見直しが効果的です。通信費・保険・サブスクリプションなどを定期的に確認し、無駄を減らします。
相場が下落したとき、積立をやめてしまうのはもったいないです。下落時は安く多くの口数を買えるチャンスでもあります。投資マラソンは、相場の波に揺られながらも走り続けることが大切です。
子育て・転職・家購入など、ライフイベントで家計が変わったときは積立額を見直しましょう。無理のない範囲で続けることが、長期投資の最大のコツです。
わが家では、投資資産5,000万円(準富裕層)をひとつの通過点として意識しています。ゴールではなく、投資マラソンの中間地点です。
月10万円が難しい時期もあります。そんなときは積立額を減らしてでも続けることを優先します。積立をやめてしまうより、金額を減らして続ける方がはるかに大切です。
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