暴落時の利回りリスト|利回りが高くなった高配当株をチェックする方法
2026.05.20
株価が下がると、配当利回りは上がります。
暴落時は不安が先立ちますが、高配当株投資家にとっては「利回りが高い状態で仕込める機会」でもあります。ただし焦りは禁物。冷静に確認するための考え方を整理しました。
株価が下がると利回りはどう変わるか
配当利回りの計算式はシンプルです。
配当利回りの計算式
配当利回り(%)= 年間配当金 ÷ 株価 × 100
たとえば年間配当100円の株が2,000円のとき、利回りは5%です。株価が1,600円に下がれば、配当が同じでも利回りは6.25%に上がります。
| 株価 |
年間配当 |
配当利回り |
状況 |
| 2,000円 |
100円 |
5.0% |
通常時 |
| 1,800円(▼10%) |
100円 |
5.6% |
小暴落 |
| 1,600円(▼20%) |
100円 |
6.3% |
中暴落 |
| 1,400円(▼30%) |
100円 |
7.1% |
大暴落 |
暴落時は多くの銘柄の利回りが一時的に高くなるため、「普段は買いづらかった銘柄」を有利な利回りで仕込める場面が生まれることがあります。
高利回りの落とし穴:減配リスクの見分け方
利回りが高いからといって、すぐに飛びつくのは危険です。特に注意したいのが「利回りの罠」です。
⚠️ 「利回りが高い=良い銘柄」ではありません
利回りが異常に高い(8%超など)場合、市場が減配を見込んで株価を下げている可能性があります。
暴落が起きたとき、利回りが高くなる理由は2パターンあります:
- パターンA(買いチャンス):市場全体が暴落し、業績は安定しているのに株価だけ下がった
- パターンB(罠):業績悪化が原因で株価が下落し、近いうちに減配が予想されている
パターンBに引っかかると、「高利回りで買ったのに減配されて、株価も下がったまま」という最悪の結果になります。
暴落時に確認すべき5つのポイント
- ① 業績の悪化が原因ではないか:決算短信・ニュースで確認する
- ② 配当性向は適正か:100%超えは次期に減配の可能性大
- ③ フリーキャッシュフローはプラスか:手元資金で配当を払えているか
- ④ 有利子負債は過大でないか:借入が多いと業績悪化時に減配しやすい
- ⑤ 過去に減配歴はないか:リーマンやコロナ時の対応を確認する
スクリーニングで高利回り銘柄を探す方法
暴落時に利回りが高くなった銘柄を効率よく探すには、スクリーニングツールが便利です。以下の条件で絞り込んでみましょう。
暴落時のスクリーニング条件(例)
- 配当利回り:4%以上(通常より高い水準)
- 配当性向:70%以下
- 自己資本比率:40%以上
- 連続増配または累進配当方針
マネックス証券の銘柄スカウターでは、こうした条件でスクリーニングしながら財務指標を一覧確認できます。詳しくはマネックス証券のスクリーニングを使った高配当株の探し方をご参照ください。
チェックするときの注意点
暴落時は焦りや興奮から判断が鈍りやすいため、事前に「チェックリスト」を決めておくことが重要です。
- 業績悪化による株価下落ではないか:減配・無配リスクを確認する
- 財務は健全か:自己資本比率・有利子負債の水準を見る
- 配当の継続実績はあるか:過去の減配歴を調べる
- セクター分散はできているか:1銘柄に集中しない
- 生活防衛資金は手をつけていないか:投資に使うのはあくまで余裕資金
わが家の暴落時の実際の動き
わが家では暴落時に「積立はそのまま続ける」ことを最優先にしています。毎月の積立を止めないことが、長期投資の成果に一番大きく影響するからです。
その上で保有銘柄の利回りを確認し、「この配当は続きそうか」という視点で冷静に評価するようにしています。
追加投資を検討するときも、一度に全額つぎ込むのではなく、少額ずつ分けて買い増す「ナンピン買い」の発想で対応します。暴落がいつ底を打つかは誰にもわかりません。
わが家の暴落時チェックリスト
- 積立は止めない
- 保有銘柄の業績・配当方針を再確認する
- 利回りが高くなった銘柄は財務を必ずチェックする
- 追加投資は余裕資金の範囲で、分散して行う
- SNSの情報に流されず、自分のルールを守る
【免責事項・DYOR】
この記事はわが家の考え方・体験をもとにした情報提供を目的としています。特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします(DYOR: Do Your Own Research)。